お知らせ
可愛いけど少しお高いヤツ...虎豆入荷しています!
独特な模様とぷっくらした見た目が可愛い「煮豆の王様」、虎豆が入荷しました。
今回は、弊社東工場責任者の鈴木さんのコメントと調整風景を交えてお伝えします。
―ずいぶんと豆が機械の上で踊っていますが、これは何の作業ですか。
これは、比重選別機といいまして「豆の重さに応じて、風・振動・傾斜によって分別する」機械です。唐箕(とうみ)でゴミなどを取り除いて集まってきた豆ですが、割れや異形のものがあったり、実は同じ大きさに見えていても実の詰り具合である「比重」が異なるものがあります。そこで、この比重選別機を通すことで良い豆を基準としてその比重より極端に軽い物や細かなごみを取り除くことができます。
―なるほど、目に見えない状態の違いを見極めるのに大切な工程ですね。この後はどいう流れになりますか。
虎豆における最難関!「水分調整」が次に待ち受けています(汗)。豆は通常、水分が高い状態で入荷されますが、保存時の品質維持や袋詰め後の分量変化を最小限にするために、既定の水分まで下げます。ところが虎豆は皮がとても繊細で、加減を間違うと皮が一気に割れ始めます。「煮豆の王様」で白花豆・紫花豆とともに「高級菜豆」と呼ばれていますから、皮割れは商品価値に大きく影響します。
ファンが一定の方向から空気を吸いだすので、豆も定期的に攪拌して偏りが出ないようにします。豆も平らに入れるのではなく、タンクの形状や風圧を考慮しながら厚みを変えるなど、とにかく気を遣います。
―それは責任重大ですね! 無事乾燥が終わったら手より選別を経て出荷になりますか。
はい。高級菜豆については、機械で出来ることはここまでで、あとは手よりさんの目と手にお任せすることになります。秋から年末にかけて虎豆は引き合いが強く、新物を待ち望んでいる方が多い豆です。入荷後、出来るだけ早く市場に送り出すためにも「急ぎつつ焦らない」作業を心がけてまいります!