お知らせ
2022-05-10 08:45:46 【こぼれ話】
一つのお菓子 伝わる心 広がる世界
先日、ある女性がいただいたという「母の日」贈り物を拝見しました。
岐阜県美濃加茂市で三代続く和菓子屋「みのかも金蝶堂」さんが作られた、カーネーションをモチーフにした餡菓子「練り切り」。
昨年、息子さんが結婚されてその奥さんから贈られたものとのことで、色形もさることながら味と内部までこだわった造作に感動。
赤はさわやかな酸味、ピンクはチーズの風味が特徴で、「食べるのがもったいない」と思いつつ「美味しいからついパクパクと」とのことでした。
何を贈ろうかと考えるのは、楽しくもあり難しくもある時間。でも、その時間こそが、贈り手・貰い手双方にとって本当に尊いものであると感じることも。
それでも、せっかくだから「特別な・気の利いたものを」というのも本音ですよね。
「いつものあんこ」から少し視点を変えると、こんなにも素敵なお菓子があり、贈り手の気持ちを表現してくれる。
そして、貰い手が誰かに「一緒に見て感動して欲しい」と紹介したくなる。
豆屋として、これほど学びの多いことはないと感じた瞬間でした。
2022-03-29 16:26:16 【こぼれ話】
スーパー三和様の「おはぎ」は美味しい!を超えた存在です
春のお彼岸が過ぎ、陽気が心地よい季節がやってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日、東京・神奈川を中心にグループ76店舗を経営されている、スーパー三和様が弊社にお越しになりました。お惣菜・小袋販売で弊社の小豆を取り扱っていただいており、光栄なことに、この春のお彼岸で売上1.2倍増を記録した「おはぎ」をご持参いただきました。
※チラシの内容・価格等は広告掲載当時のものです
ふっくらと炊き上がった優しいあんこに、少し塩味が効いた風味豊かなご飯との組み合わせ。社員一堂「これは何個でもいける」と盛り上がります。豆屋に勤めながらもあんこが少し苦手な20歳女子が「私これ好きです!」と言って1個分をペロッと食べてしまう事件(笑)も。
年に数度、お客さまのご厚意などで自社商品を「商品」として口にさせていただく機会がありますが、その度に感じさせていただく「実感と満足」。でも、私たちは素材を提供しているにとどまり、並々ならぬ覚悟で消費者のものとに商品を送り出している企業の皆様の「想い」があってこそ実感させていただけることです。
私たちは、これからも「良い素材」を提供し、信頼を得続けていく。
その責任が社員一人ひとりにあることを噛み締めさせていただいた、「美味しい」を超えた素敵な「おはぎ」でした。
三和様、ごちそうさまでした!
2022-03-02 17:42:17 【こぼれ話】
春の訪れ? 融雪剤散布が始まりましたよ!
寒さも緩みつつありますが、まだまだ朝晩は氷点下。それでも、日が長くなり融雪剤散布のシーズンがやってきました。
今日は、秋まき小麦の畑を主に、播種の早い春まき小麦・ビート(甜菜)の畑に散布。
「真っ白な雪原を黒く汚す」ので、気持ちいいようで少し罪悪感のある作業かもしれませんが、未来農理研究場の久保島場長は黒ずくめのサングラス姿で、写真を撮る私を横目に颯爽と駆け抜けていきました^^
この作業を一日やっていると「雪目」と「雪焼け」が意外と体にダメージを残します。太陽はありがたい存在でもあり、気を付けなければならない存在。
今年は、去年のような干ばつが無く、作物が順調に育つ年になることを祈ります!
2021-07-16 11:10:24 【こぼれ話】
生産者インタビュー「農業と人」 河田孝さん 十勝清水町御影(みかげ)
当HPで新しく連載させていただきます生産者インタビュー「農業と人」。
今回は、十勝清水町御影で畑作をしている河田孝さん(68)にお話をお聞きしました。
―河田さんは、どのような作物を作られていますか
豆は小豆4ha・金時6ha・黒大豆2ha、その他、ビート・小麦・カボチャなどを作っています。
―清水町御影地区の農業の特徴や歴史を教えてください
剣山や芽室岳など日高の山々を背負っており冷涼で河川が豊富。土地は黒色火山灰土で、かつてはなかなか思うように収量が取れず苦労していました。最近は温暖化の影響と農業技術の向上で、同町の熊牛地区などと比肩するようになりましたね。20年前は小豆で1反あたり3俵とれたら御の字で、そのころ熊牛地区は1反あたり5俵とれていた時もあったわけですから、その差は大きかったです。
※反=10a、俵=60kg
―確かに、1.5倍近くは大きな差ですよね。でも、気温が高くなるということは、農業にとって良いこととは言い切れないとも聞きます
作物にとって高温は良くても28℃までで、それ以上は害になる可能性が高い。あくまで積算気温勝負なので、最低気温の高低こそが注視すべきポイントです。一方で、高温以外にも長雨や収穫期の天気の乱れなども起きやすくなってきていると感じます。現在の豆の収穫は、コンバインで一気に行いますが、どうしても天気が許さないときや畑に入られないときは、今でも一部の畑で昔ながらの「ニオ積み」をすることもあります。もちろん手間ですが、やっぱり畑づくり・播種・収穫と半年付き合っているわけですから「いいものをとりたい」という純粋な思いが勝るんですね。
[caption id="attachment_622" align="alignnone" width="300"] ※参考資料:ニオ積み風景[/caption]
―お話させていただいると「堅実・用意周到」という安心感を河田さんからはいつも感じます
周りに助けてもらって、わかったことが沢山あるからこそ今の自分があるということでしょう。若いころはいろいろな方法を試したり、結構攻めたりしてきました(笑)。なかなかうまくいかず助けてもらうことが本当に多かった。やはり、基本に忠実なうえで「攻められるときにしっかり攻める」ことが一番だと思います。
―河田さんとカネマルの付き合いについて聞かせてください
ずっと豆を納めさせてもらっており、金本会長とはとても長い付き合いです。現在は、一緒に農業法人も作っています。また、私は、溶接や機械修理を得手としていたことから、昔から工場や機械の修理などをやらせていただいていました。ですので、一農家として以上のお付き合いをさせてもらっており、豆の調整の苦労話やカネマルさんから購入していただいているお客様のお話を頻繁に聞けるので、うれしい立ち位置だと感じています。
―多才な河田さんですが、ご趣味はありますか
趣味は本当にないんです。農業や機械修理、鍛冶屋がライフワークそのものでして・・・。しいて言えば、ウィスキーが大好きで、シングルモルトを1~2杯ゆっくり飲めると、1日が豊かに終わりますね。翌日も楽しく農業をするために、大事な儀式です。
―確かに、河田さんのお顔からは「農業が好き」という笑みがいつもこぼれている気がします!
農業は厳しい、けど楽しい。仕事として農業が好きなんだとつくづく思います。そして、好きか嫌いかは人生にとってとても大きなことですよね。ただ「農家を継ぎました」では、壁にぶつかったり落ち込んだりした際に、立ち直るのに時間がかかるし、あきらめにつながることも。一方、好きだからのこそ伸びるのは間違いない。良い例として、近所に幼少期から農作業を見るのが好きな少年がいて、今、彼が青年となって実際に農業をしている姿を見ると頼もしいし、反収など実績も良いことから「好き」ということの大切さを改めて認識させられます。
―最後に、今後の抱負・ご自身の方向性についてお聞かせください
私にとって農業は人生そのものだから、一生やり続けていきたいですよね。歳もとり体がなかなかいうことを聞かなくなってきてはいますが、たとえ面積を減らして1haのみになったとしても、夫婦で「今年は何を作る?」という話を楽しみながらしたいものです。
文・撮影 宮本 敬
2021-04-21 18:01:35 【こぼれ話】
弊社グループ農場「未来農理研究場」春の最盛期!
「北海道十勝の豆問屋 カネマル」ですが「農家」の一面があるのはご存じでしたか?
渋沢栄一で最近注目を浴びている清水町熊牛に約30haの畑があり、そこを運営しているのが「未来農理研究場」。
場長の久保島順一さんが今日は、ビート(甜菜)を直播(ポット苗を植えるのではなく種を直に播く)する畑を、トラクターで起こしていました。
十勝川沿いという土地柄か、この時季は強い北風が吹くことから作業や種まきのタイミングには特に気を遣います。
場長も「あと2~3日で播きたいけど不安はあるよね。ここ数年うまくいってるから今年も頑張らないと」と笑顔の裏には厳しい自然と戦う男の目が光っていました。
今年の作付けは?と聞くと、
「小豆・金時・大豆・小麦(春・秋)・ビートの5種6品目。あとは面積が少ないけど白金時も試験的に播いてみる」とのことで、ビート収穫が終わる11月頃までは走りっぱなしになる、北海道十勝の農業が始まったことを改めて感じました。
皆さんの食卓に「美味しいと笑顔」をお届けするために、場長自ら満面の笑顔でトラクターを運転していますので、ご近所の方、ご近所を通られる方はぜひ一声かけてあげてくださいね!