お知らせ
「気軽に炊飯器で豆を炊こう」栂安信子さんレシピ#1
今回は、料理研究家・とかち観光大使である栂安信子(つがやすのぶこ)さんに「炊飯器で気軽に豆を炊く」方法についてお聞きしました。
〇用意する分量(出来上がり約250gの場合)
- 豆(花豆など大粒のものは除く)100g
- 水(浸水用)豆の3倍程度 ※ボールや鍋の形状によって、豆がしっかりと浸る量にしてください。
- 水(炊き込み用)120cc
※分量を増やす場合は、豆と炊込み用水を比率に応じて変えてください(例:豆150gの場合は水180cc)
※上記は、家庭用の3合炊き炊飯器を想定した分量です。豆150g以上を炊く場合は、機種によって吹きこぼれる可能性がございます。
〇調理方法
- 豆はしっかりと洗って汚れを取り除いてください。
- ボールや鍋に豆を入れて豆がしっかりと浸るように水を入れてください。
- そのまま一晩(8時間以上)置いてください。
- 戻した豆は水を切っていただき、新しく水120㏄と一緒に炊飯器へ。
- 通常の「炊飯」ボタンを押して開始。炊き上がったら完成です。
※豆は、収穫から時間が経つにつれて戻りにくくなります。表面にシワがあるようでしたら、まだ戻り切っていないので、皮がピンと張るまで水に浸し続けてください。
―改めて、炊飯器で豆を炊くメリットについて教えてください。
日本の家庭であれば、一家に一台は炊飯器があるかと思います。でも、お米を炊く以外の用途に使われている方は多くありません。私がお勧めしたい理由は、炊いている約40分の時間を別の家事や休息に充てられるというところです。
I Hが普及して火の元の管理はしやすくなったものの、鍋での調理は加熱しすぎや吹きこぼしに常に注意が必要ですが、炊飯器であればその心配はありません。
―炊飯器で炊いた豆の活用法は
まずは、ぜひ炊きたてを見て、味わってください。特に大豆ですが、乾燥していて丸かったものがふっくらと炊き上がって面長な形になった姿は、お子さんも驚かれるでしょうし、それをそのまま味わることで食育にもつながると考えています。枝豆と食べ比べてみるのも面白いのではないでしょうか。
調理としては、普通にお鍋で炊いたものや市販のドライパックのものと一緒の状態ですので、サラダでそのまま食べてもいいですし、スープやグラタン、砕いてハンバーグに混ぜるなど活用方法は無限大です。
私は、ほかの野菜と一緒に酢漬けにしたり、塩とオリーブオイルでおつまみにしたりなど、気軽に楽しめるものが好きです。
―分量を多く作りたい場合は、炊飯器は不向きでしょうか
人数にもよりますが、一般家庭で通常一食で消費する豆の量としては、100g(仕上り約250g)は十分な量ですし、健康に良い豆であっても、食べすぎはよくありません。
一方で、自家製味噌や豆腐を作る場合は、生豆で200g~300gが中心になってきます。その場合は、五号炊きのような大きい炊飯器であれば可能かもしれませんが、やはり、お鍋や圧力鍋を使ったほうが良いかと思います。
「市販のドライパック→炊飯器調理→お鍋でたくさん炊く」というように、ご自身が扱いやすい分量から初めてみてください。
栂安信子(つがやすのぶこ)さん
とかち観光大使
料理研究家
長崎県出身。北海道帯広市在住。日本雑穀協会認定・雑穀クリエイター、米粉指導員、かんぶつマエストロ、ご飯ソムリエ、辰巳芳子氏・鎌倉教室へ7年通い課題スープ6種合格・スープ教室卒業生
2012年、フィラデルフィアチーズケーキコンテスト、北海道東北地区代表、入賞
2014年5月~全日本農商工連携推進協議会、農業応援隊・アグリチアーズ任命。
2014年6月、豆腐マイスター取得。
2020年8月~カフェと栄養ケア・ステーションなどを融合させた交流施設「つがハウス」を帯広市西9南9にオープン