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栂安信子さんコラム#1「気軽に豆のある暮らしを」
当サイトで豆の調理方法やレシピなどを紹介していただく料理研究家で、とかち観光大使である栂安信子(つがやすのぶこ)さんに「気軽に豆のある暮らし」のススメについてお聞きしました。
―栂安さんが豆を積極的に食生活に取り入れるようになったきっかけは。
実は、特に意識したことがないんです。
先日、娘が幼いころの自由研究ノートが出てきて、毎日の食事の献立を記録して感想を書いたものなんですが、それを見ていたら献立に豆や雑穀が既に複数登場していて。豆の一大産地である十勝に来て、自然とレパートリーの一員になっていたのかもしれません。
―「豆を炊く・調理する」というのは、一般的に難しい・面倒くさいというイメージがありますが。
まずは、スーパーにあるドライパックなど封を切ればすぐに使える豆でも、私は十分だと考えています。なにより「豆はどんなレシピに活用、応用できるのか」をレシピサイトなどで検索して気軽に使ってみるということが大切です。
もちろん、生の豆を浸水して戻して、炊いて調理できたほうがメリットは多いです。でも、最初から「きっちりと・自分で」というのは疲れますし、なにより、うまくいかずに「苦手なもの」になってしまうのはもったいないですよ。
―炊飯器を使った豆の炊き方を推奨されていますよね
日本の家庭であれば、一家に一台は炊飯器があるかと思います。でも、お米を炊く以外の用途に使われている方は多くありません。私がお勧めしたい理由は、炊いている約40分の時間を別の家事や休息に充てられるというところです。
IHが普及して火の元の管理はしやすくなったものの、鍋での調理は加熱しすぎや吹きこぼしに常に注意が必要ですが、炊飯器であればその心配はありません。
豆以外に「じゃがいも」「たまねぎ」「にんじん」も炊飯器調理にお勧めです。3つの組合せはカレーや肉じゃが、サラダ、コロッケ、スープとたくさんのメニュー展開が出来ます。
参考:たべぷろhttps://tabepro.jp/48189
―改めて、豆の魅力を教えてください
なんといっても、炭水化物(糖質)、たんぱく質、ビタミン、ミネラル等の栄養素をバランスよく含んでいて、食物繊維やポリフェノール等の機能性成分も豊富。毎日の健康づくりに役立つ優れた食品だと思います。
また、最近では、自家製味噌・豆腐・醤油作りも広まってきていますし、大豆の機能性については世界が注目しています。
まずは、スーパーのドライパックなど日持ちがして簡単のものでかまいませんので、サラダは入れるだけ、スープやグラタンでも入れて加熱するだけですから、豆のある生活を楽しんでみてください。
次回は、炊飯器調理についてご紹介いたしますので、お楽しみに!
栂安信子(つがやすのぶこ)さん
とかち観光大使
料理研究家
長崎県出身。北海道帯広市在住。日本雑穀協会認定・雑穀クリエイター、米粉指導員、かんぶつマエストロ、ご飯ソムリエ、辰巳芳子氏・鎌倉教室へ7年通い課題スープ6種合格・スープ教室卒業生
2012年、フィラデルフィアチーズケーキコンテスト、北海道東北地区代表、入賞
2014年5月~全日本農商工連携推進協議会、農業応援隊・アグリチアーズ任命。
2014年6月、豆腐マイスター取得。
2020年8月~カフェと栄養ケア・ステーションなどを融合させた交流施設「つがハウス」を帯広市西9南9にオープン