株式会社カネマル

株式会社カネマル

お知らせ

2021-02-20 10:52:03 【まめちしき】

いっタイどういうこと?「天然と養殖」

このところ日も長くなりましたが、まだ少し肌寒い時季が続きますね。 午後3時になると、傾きかけた日に当たりながら、温かいお茶と甘いお菓子で休憩がなんとも心地よいかと。 今回は筆者が食通の師から聞いて驚いた一説、たい焼きの「天然と養殖」についてお伝えします。豆問屋なのに、中のアンコについて触れないことについてはご容赦を!   さて、皆さんがよくご覧になるのが、大きな業務用焼き器で5匹ぐらいを一度に焼き上げる光景かと思います。一度で大量に焼くので、こちらを「養殖」と呼びます。イメージしやすいですね。   一方、1匹または2匹を手持ちできる焼き器で焼き上げたものを「天然」と呼びます。たい焼き職人がカチャカチャと音をたてながら丁寧に焼き上げる姿をみると、それでだけで美味しさが違う気になります。 [caption id="attachment_432" align="alignnone" width="300"] 写真:連れていっていただいた東京森下のお店[/caption] 天然のメリットは、1匹1匹を丁寧に焼き上げることで皮をサクサクに仕上げられること。焼き上げるのに時間がかかるので行列ができることもありますが、逆に、行列がアイキャッチにもなります。   もちろん、「皮はフワフワ派」「アンコはしっぽまで要らない派」など、たい焼きの好みは分かれますが、本当に楽しいのは「わざわざ焼き方に呼び名までつけて楽しんで食べよう」という文化の創り方だと思います。 仕掛人がいて、商品への付加価値付けやブランディングを行い、いつの間にかそれらが文化として形成されている。 たい焼きに限らず、身近なところに隠れた文化や仕掛がある。そのことを、食を通じて発見することで、人生の小腹が少しずつ満たされるのも楽しいですね。   余談:実際にお店で焼き方の違いと知るまでは、この話を聞いて思いついたのが「お〇げ!たいやきくん」。焼いたものをなにか特別な方法で美味しくするのではと・・・。「私は仕掛人にはなれないな」と少し寂しい気持ちになったのを今でも思い出します。

2021-02-03 11:11:18 【まめちしき】

「万石(まんごく)」を乗り越えろ! まるで豆のオーディション

数えきれないほどの落とし穴が用意された、金属盤の坂道を彼らは何度も走り抜けていく・・・   仰々しい導入はここまでとして、日頃、皆さんが目にする豆のサイズは均一で、色も揃っていてとてもキレイですよね。 今回は、サイズをどのように揃えているのかをご紹介いたします。   今日の先生は、弊社新工場の責任者、安藤 僚さんです。   ―このところ、寒い日が続きますね ここの工場は十勝川に近く、十勝清水町の山から吹き下ろす風が直撃しますので、体感温度がとても低いですね。   ―収穫から受け入れの最盛期が終わり、今は各豆の調整や出荷が主かと思いますが 私は大豆をメインで調整していますが、製品はかなり揃いはじめています。大豆は入札用がメインになりますから900kgも入るフレコンバッグが倉庫にギッシリです。   ―今回は、豆のサイズを整える「万石通し(以下、万石)」についてお聞きします 万石は、鉄板に同じサイズの穴が無数に空いており、坂になるように取り付けて振動で振るう機械です。 その年の豆のサイズ傾向とお客様の需要に応じて、どのサイズで揃えるかを決めて振るいにかけます。   ―穴から落ちてしまった豆は、不合格ということですか? いえいえ、ちゃんと敗者復活戦が残されています(笑) 落ちた豆は「万(石)下」と言われていて、さらにそれらだけで選別をかけて、様々な規格に揃えていきます。   ―豆の個性を見極めてどうやって世に送り出すのか。まるでプロデューサーですね はい。なので、生産者さま、お取引先さま、弊社の3者にとってベストな線を見極めることが重要であり、この仕事の醍醐味であると感じています。末端の消費者さまに届く製品・製造物のクオリティや価格に直結する、責任ある仕事です。   ―「豆の大きさを揃える」と簡単に考えてしまいがちですが、奥が深い仕事ですね。安藤さん、ありがとうございました ありがとうございました!  

2021-01-26 11:30:14 【まめちしき】

エリモショウズは、北海道えりも町で作られた?

小豆・あずきの代表的な品種の「エリモショウズ」。十勝にお住いの方であれば、一度は聞いたことがあるのでは? エリモショウズには、その命名に面白い秘話がありますので、ご紹介します。 「エリモショウズの命名秘話」 エリモショウズは、昭和46年から十勝農業試験場で育成が始まり、昭和56年に新品種として命名登録されることになりました。※意外と最近の話しなんですね! 当時は、命名の候補を5つあげて申請することになっており、「ミクニショウズ」「サホロショウズ」「イワイショウズ」「ウタゲショウズ」の順で候補名を考えていましたが、もう一つ足りず・・・急遽思いついたのが「エリモショウズ」でした。 ところが、命名の審査会では最後にひねり出した「エリモショウズ」が採用されたというオチ。 由来は「風光明媚なえりも岬は、風雪の厳しところである。寒さに強く、品質が良く、姿の良い品種であることを強調して名づけた」と説明されたとのことで、とても良いストーリーが感じられますよね。 採用されて納得・・・ですが、本当は気象条件が厳しく、小豆はほとんど栽培できないえりも岬。 その名が品種名として後世に残ることになり、少し複雑なところではあります。 ですが、十勝を代表する小豆の品種の一つとして「定番で美味しくて、不動の人気」という大御所芸人のような存在ですので、末永くごひいきに!   参考:新豆類百科(公益社団法人日本豆類協会)

2021-01-22 11:30:10 【まめちしき】

意外と知らない事実~枝豆と大豆は本当に同じ?

正確には「枝豆専用品種の大豆」の若さやが「枝豆」ということになります。 うんちく(笑)はさておき、枝豆は面長で大豆は真丸。子どもの目から見たら「えー、同じなの!?」となりますよね。 筆者宅では、枝豆1株を残して種子として翌年植えたことがあり、子どもたちは不思議な目で見ていました。自然界では当たり前のことも「テーブル上で食べ物として見る」だけでは知ることができない。そんなことが沢山あるという身近な例ですよね。   枝豆(大豆)の種まきに最適な時期は、北海道では5月GW明けが主流になります。 大寒を折り返した時季に話をするにはまだまだ遠い気もしますが、今から収穫期を想像して冷凍枝豆を食べながら、家族で夏の計画を話すのもおつなものかと。   さて、お待たせしました! 続きのうんちくはこちらからどうぞ・・・ もともと枝豆は、未熟の大豆を利用するもので、枝豆=大豆と言えました。 近年は、えだまめ専用の品種が育成され、400種以上あるといわれています。流通しているえだまめの多くが、これらのえだまめ専用の品種になっています。えだまめ専用の品種は、収穫適期が短く、収穫後はすぐに食味が落ちてしまうため、産地で消費され他県に出回らないことから、たくさんの地方品種があるようです。 参照:農林水産省HP  

2021-01-14 17:22:14 【まめちしき】

令和3年(2021年)の節分は2月2日(火)です!

  豆まきなどの行事でおなじみの節分。 節分はいつかと聞かれたら2月3日と答える人も多いでしょう しかし、この日付は固定ではなく、令和3年(2021年)は2月2日となります。 3日でなくなるのは昭和59年(1984年)2月4日以来37年ぶり、2日になるのは明治30年(1897年)2月2日以来124年ぶりのことです。   どうしてこのようになるのかは下記に記載しますが、少々難しいので興味のある方のみどうぞ!   ちなみに、お宅の節分の豆は、大豆ですか落花生ですか? 最近では、スナック豆を小袋ごと投げるご家庭も多いとか。投げてからすぐに食べることを考えたら、現代らしく衛生的で食べ物を大切にしている感がありますが、当てられた鬼は痛そうですね! 弊社では、スーパーの中~大粒納豆でよく見かける大豆「ゆきほまれ」を販売しておりますので、豆まき&料理&豆腐や味噌作りにぜひどうぞ。     そもそも節分とは 「節分は季節を分けるという意味の雑節で,本来は各季節の始まりである立春・立夏・立秋・立冬の前日それぞれを指すはずだが、そのうち立春の前日だけが残ったものとされている。つまり、立春が定まれば節分もその前日として定まる」 立春 「では立春はというと、春分や秋分と同じく24節季の1つであるから、秋分と同じ理屈で同じように変動する。すなわち、1年ごとでは1太陽年(365.2422日)と1年(365日)の差~0.2422日(約6時間)ずつ遅くなる一方、うるう年には4年前より少し早くなる、というパターン。こうして、しばらく2月4日の中に納まっていた立春の日が令和3年には2月3日へ移り、その前日たる節分も連動して2月2日へ移ったという次第である」 とのことです・・・   参照:国立天文台HP https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2021_2.html

2021-01-08 14:00:06 【まめちしき】

豆1俵って、いったいどれくらい?

豆1俵=60kgです。 日本で重さの単位はkg(キログラム)やt(トン)が通常ですが、豆をはじめとする穀物の業界では「俵」を使っています。 現在では、豆は30kg入りの紙袋に入れるのが物流上の荷姿で、そこから小売り用に小袋分けされるのが一般的です。 最近では、運送ドライバーさんの肉体的負担を考慮して25kg以内に調整するケースもあるなど、時代に合わせて変化しています。 かつては「俵(たわら)に入った60kgの豆を両肩に担ぐ」なんて力もちもいたそうですが、現在では俵を見るみることがレアかもしれませんね。